旅行中の楽しみといえば、普段と違う環境でのリラックスや、目覚めたときの新鮮な景色ですよね。でも、その朝は違いました。
突然の爆音で旅館内に響き渡るJアラート。
何事なの!と飛び起きました!
「ミサイルが通過する可能性があります」という館内放送が響き渡り、頭が一瞬真っ白に。
これ、映画じゃないんですよね。現実です。
眠気なんて一瞬で吹き飛びました。
外はまだ薄暗い時間。
スマホの通知を見ると、安全な建物に避難してくださいという指示。
「どうすればいいの?」「どこに避難すれば安全なの?」と混乱しつつも、心の中では最悪の覚悟をしていました。
隣の部屋にいる母親のもとへと飛び込みました。
「大変よ!」と私。
すると私の母親ったら、「昨日買ったお茶、そっちの部屋にあるでしょ?」
え、今その話しますか?
ミサイルの発表が流れる中でお茶の所在確認って。
緊張しているこっちは、拍子抜けして思わず「いやいや、今それどころじゃないから!」とツッコミ。
でも、そんな母親ののんきさに、少しホッとしたのも事実。
焦ってもどうしようもない状況で、日常の延長みたいなことを話してくれるのは、ある意味で救いだったのかもしれません。
非常時だからこそ、家族それぞれの反応がよくわかります。
私は完全に「どうしよう!」とパニック寄りタイプ。
母親はどっしりとしたのんびりタイプ。
むしろ「そこにお茶があれば落ち着く」というスタイルには、感心すら覚えました。
娘たちは呑気にまだ布団の中でムニャムニャしています。
慌てるだけ無駄な気がしました(笑)
結果として何も起こりませんでした。
だけど、あの瞬間の恐怖と緊張感は忘れられません。
「ただの旅行」だったはずが、まるで映画のような体験に変わってしまいました。
平和な日常がいかにありがたいか、改めて痛感しました。
そして、こういう事態が起こる可能性がある以上、普段から防災意識を持っておくべきだなと強く思いました。
旅行中は特に「避難場所」や「緊急時の対応」を頭の片隅に入れておくべきですね。
朝からスリル満点の体験は、正直もうご遠慮願いたいですが…。
「こんなモーニングコールはいりません!」
これが今回の旅行の一番の感想です。
次回は、目覚めのコーヒーと朝日の優しい光で起きたいものですね。